京都から新幹線と特急南紀を利用して熊野古道を歩きに行ってきました。多気駅で南紀1号から後続の329Cに乗り換えて賀田駅まで。ここから曽根次郎坂太郎坂を歩きました。
スマホで表示した案内地図と現地の看板,路面表記を頼りに歩きましたが交差点の路面には必ず表記があり迷うことはありませんでした。
曽根次郎坂太郎坂を歩き始めてすぐに現れる猪垣(ししがき)。これは田畑へのイノシシの侵入を防ぐために築かれた防御壁です。当然ですが人が人力で1個1個の石を積み上げて作っています。
鯨岩。横向きの伸びるひび割れがクジラのシワっぽい。
熊野古道の真ん中に鎮座する丸い大きい石。道が築かれた後にここに石が落ちてきたのだと思うのですが,何年前に落ちたのか科学的に知る方法はないだろうか。そしてこの大きさでこの丸さ。山の中でどうしてこんなに丸くなったのだろうか。
甫母峠の茶屋跡から望む太平洋。
二木島駅を通り過ぎて次は二木島峠道逢神坂峠道へ。
熊野古道といえばもちろん緑色の苔が一面に生えた石畳の道なのですが,木の根がびっしり伸びた路面も雰囲気があります。これはこの50年100年の変化の結果で,これからも変化していくのでしょう。
ごく稀に,最近の時代に修理されたであろう部分もあるようです。石の様子が全然違います。
道の上にも下にも石垣。もちろん人の手によって積み上げられたもの。
尾鷲熊野は日本で最も雨の多いところです。山からの水を,熊野古道を超えて谷に流すための仕組みが洗い越し。石できっちり組まれています。こういう仕組みがないと雨が降るたびにあっという間に道は崩壊してしまいます。
なんとか日没前に新鹿駅に到着。新鹿駅から熊野市駅まで333Cで移動。駅前のホテルにチェックイン。大風呂のあるいいホテルだった。
熊野古道伊勢路 #2 波田須の道,大吹峠道,松本峠道 に続く