自在置物は金属で作られた工芸作品です。江戸時代の甲冑師が,世の中が平和になって減った仕事のかたわらで作り始めたものだそうです。モデルは実在の,空想の,生き物たち。金属製ですが関節は可動式であり様々なポーズを取らせることができます。現代の自在置物作家,満田晴穂さんの作品展を見に,米子市美術館に行ってきました。
京都から特急はくと1号で倉吉へ。235Dに乗り継いで米子へ。米子駅前には銀河鉄道999にしか見えないモニュメント。米子駅から歩いて15分くらいで米子市美術館。
会場はこんな感じ。
こちらは自在背赤二股鍬形。この翅はもちろん可動式で折り畳むことができます。大顎も可動です。その様子はこちらの動画↓がわかりやすいです。
「うわぁゴキブリ……」と観客に言われちゃった可哀想なフナムシ。この頭骨は作品ではなく,本物の骨だそうです。
ウズラは立たせることもできます。
こちらがゴキブリ。触角でぶら下がるのは,近くを歩くとその振動でゆらゆら揺れる。
こちらは自在大蚰蜒(オオゲジ)。この関節がすべて可動式です。ちょっと気が遠くなりそうだ。
どれも素晴らしい作品ばかりでした。「たまたま金属でできている生命」という表現が納得できます。
その他の写真はこちら↓
2023-02 yonago city museum of art | Flickr
松江フォーゲルパークに続く。